
起業相談で賢くスタート!補助金・助成金とは?
これから起業を目指す皆さま。
夢と希望に満ちあふれていることと思います。
と同時に、起業に向けた”資金集め”に悩んでいるのでは?
起業(開業)すること自体は資金がなくともできます。
しかし、事業を進めていくにはある程度の”運転資金”が必要です。
- オフィスの家賃
- 商品の管理費(製造、保管、販売など)
- 従業員の給料
- 機器/備品など購入費
上記のような運転資金、少なくとも半年から1年分は準備したいもの。
現実には、運転資金が2,3カ月分しか…、という方も多いものです。
であれば、”補助金・助成金”の申請に挑戦してみませんか?
商工会議所やミラサポ(創業支援事業者)などでは無料で起業相談に。
補助金・助成金の申請、取得に向けた起業相談に対応してくれます。
では、起業の資金集めに役立つ、”補助金・助成金”とは何かについてご説明しましょう。
▶︎目次
1.補助金・助成金とは?
補助金・助成金とは…、とピンッとこない方も多いのでは?
補助金・助成金とは”原則:返済不要”
補助金・助成金とは国や地方自治体から支給される”給付金”のこと。
事業内容が”公益につながる”と判断されたときに支給されます。
補助金・助成金の1番の特徴は”原則として返済不要”ということです。
補助金・助成金を上手に活用すれば、起業での資金集めに役立ちます。
「補助金・助成金って、違いがあるの?」と思った方も多いのでは?
実は、補助金とは、助成金とはと明確に違いの説明はできません。
しかし、補助金と助成金の間には大きく2つの違いがあります。
- 受給の難易度
- 申請期間
まず、補助金は受給の難易度が高めです。というのも、予算があまりなく、どうしても厳しく審査する必要があるため。その為、補助金は申請期間(公募期間)も1,2カ月間と短めに設けられています。
反対に、助成金は受給の難易度が低めです。要項にさえ当てはまっていれば、まず受給できます。その上、助成金は半年以上、中には年単位と申請期間が長期間なのも特徴と言えます。
補助金・助成金で一般的な4種類
補助金・助成金には支給している、認定している団体によっても違いがあります。
経済産業省系
まず、”経済産業省系”の補助金・助成金です。
地域創造的企業補助金(創業補助金)や小規模事業者持続化補助金など。
経済産業省系とは地域の活性化や中小企業の支援などを目的としたものが多くあります。
種類が多い反面、補助金・助成金によって”認可率は数%〜80%”と様々です。
厚生労働省系
次に、”厚生労働省系”の補助金・助成金です。
契約労働者や短時間労働者などを対象とした”キャリアップ助成金”など。
厚生労働省系とは、”雇用”に関係する助成金を中心に給付しています。
要項を満たしているのか?が見られるだけなので、基本的に認可率は100%です。
地域自治体系
次に、”地域自治体系”の補助金・助成金です。
利子補給(融資補助)や信用保証料補助、ホームページ制作費用補助金など。
地域自治体系とはその名の通り、自治体が地域企業を活性化させるために給付しています。
地域によって温度差が激しく、積極的に行っている自治体であれば認可率は高めです。
その他の補助系
最後に、”その他の補助系”の補助金・助成金です。
大手企業や公益財団、金融機関(政府系)が提供している制度のこと。
補助金・助成金という形ではあるものの、”融資”という側面の強いものになります。
国や行政と比べて給付額は大きく、反対に認可率はどれも5%以下と難関です。
2.補助金・助成金を受けるまでの流れ
申請から通知され支給と、給付までの流れは補助金・助成金ともに同じです。
しかし、補助金・助成金ではお金(給付)の貰い方が異なります。
補助金と助成金でお金の貰い方が異なる
まず、補助金では認可されれば、申請の内容に合わせて事業を開始します。
事業内容に問題がなければ、かかった”経費”によって金額が決定されるのです。
次に、助成金では”支給決定通知書”が送られてから、1,2週間で支給されます。
審査に通り、実際に支給されるまでにかかる時間が短いのも助成金の魅力です。
補助金・助成金の申請での注意点
資金集めに役立つ補助金・助成金ですが、申請には細心注意を払いましょう。
記入事項は3重チェック
審査の厳しい補助金はもちろん、助成金もまた必要書類が何枚もあります。
当然、どの補助金・助成金も記入漏れなど、書類に不備があれば通りません。
書類の差し戻し、追加資料を請求されることもありどうしても時間がかかるのです。
少しでも早くに給付されたいのなら、3重チェックするくらい注意して書類を作成しましょう。
不正受給は絶対ダメ!
補助金・助成金は地域創生のため、企業(起業)を手助けするためのもの。
ただし、税金で賄われているだけに、制度を悪用した”不正受給”には厳しいです。
不正受給が発覚すると一定期間の”支給停止処分”、中には”刑事告発”されることも。
悪質な起業相談業者から不正受給(裏技?)を紹介されても乗らないのが懸命です。
3.まとめ

今回は起業相談として、資金集めに役立つ”補助金・助成金”についてまとめてみました。
補助金・助成金とは国や行政が提供している、”原則:返済不要”の給付金のこと。
審査の厳しいものばかりですが、要項にさえ当てはまれば十分に認可される可能性があります。
ただし、補助金・助成金はあくまで”補助”のためのもの。
補助金・助成金をあてにしすぎると、起業してからの資金繰りに悩むことになります。
まずはしっかり自己資金を準備し、その上で補助的に補助金・助成金を活用しましょう。
起業に関する相談は商工会議所や創業支援事業者などが無料で受け付けています。
各種手続きのサポートもしているので、疑問のある方は相談してみるのもおすすめです。
※上記で紹介した補助金・助成金は、どれも現在・過去に提供されていたものです。